なぜ読み値がずれるか
屈折計は液体が光をどれだけ曲げるかを測り、溶けているものが糖だけだと仮定してBrixで表示します。発酵後のビールに溶けているものの多くはエタノールで、グラムあたりの屈折効果は糖よりずっと強い。機器はそれを区別できないので、実際より高い比重を報告します。しばしば大幅に。
発酵前の読み値は信頼できます。発酵開始後は補正が必要です。
麦汁補正係数
屈折計はショ糖溶液で校正されています。麦汁はショ糖ではないので、発酵前の読み値でもわずかに高めです。麦汁補正係数で割って修正します。
Brix_corrected = Brix_reading / WCF
一般的な値は1.02〜1.06で、1.04が妥当な既定値ですが、あなたの係数は機器の特性なので測るべきです。発酵前の同じ麦汁を比重計と屈折計で測り、比重計の値をBrixに換算して、屈折計の値をそれで割ります。以後その数値を使ってください。
Terrillのモデル
Sean Terrillが実測データに当てはめたものです。どちらも補正後の初期Brixと最終Brixから比重を返します。
3次式
FG = 1.0000 − 0.0044993·OB + 0.011774·FB
+ 0.00027581·OB² − 0.0012717·FB²
− 0.0000072800·OB³ + 0.000063293·FB³
線形式
FG = 1.0000 − 0.00085683·OB + 0.0034941·FB
一般に3次式の方がよく合います。どちらも終末比重付近(見かけの発酵度60%以上)で最も信頼でき、発酵初期では大きく外れます。発酵途中の数値が必要なら比重計を使ってください。
屈折計の本当の用途
シリンダー1本分ではなく2滴で測れるので、煮沸前比重の確認、スパージ中のランニングの追跡、発酵が止まったことの確認には最適です。最終的な決定値には向きません。それはサンプルを取って比重計を浮かべてください。
日本国内での注意:アルコール分1%以上の酒類を免許なしに製造することは酒税法で禁止されています。本ツールは酒類製造免許を持つブルワリー、および1%未満の飲料を製造する方向けの計算ツールです。